毎日速達で送られてくる「追証拠金」請求(商品取引をするために拠出
した証拠金が、相場が予想外に動いたために不足し、追加の提供を催促
するもの)に、資金が枯渇し、頼める人に頭を下げていたのでした。
先物取引の何たるかも充分理解しないまま、若くて人なつこい営業マン
の儲け話に乗っかってしまったのが、運の尽きでした。
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その若い営業マンは、口座開設までの担当で、取引開始後はちょっと
胡散臭いようなオッサンが担当となりました。
よくあるビギナーズラックで、確か80万円位の証拠金が、あっという間に
180万円になっていました。銘柄はどうもろこし(コーン)です。
そこで勧められるまま、ゴムに手を出しましたが、案の定逆の値動きを
して、あっという間に赤字に転落し、にっちもさっちもいかずに
避難的に両建て(売りも入れる)としました。
その後は虎の子のお金を取り上げられたまま、素人のわたしは、まったく
主体性の無い、おもちゃ状態となったのです。
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その当時の損失額および、私自身のとった対処方法については個別性が
強いので差し控えます。ただ、しかるべき機関に苦情申し立てしたのは
事実です。
また金銭問題もさることながら、家族や兄弟に対してまったく面目が
立たなくなったのも事実です。あのときの重苦しい正月は今でも忘れ
られません。
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今年の5月に業法が改正になり、勧誘募集や取引に関して、相当厳しく
律せられています。あの当時のようなことは今は起こりにくいでしょう。
マラソンの金メダリスト・野口みずきが所属していた、グ○ーバリーも
長きに亘る行政処分後に、商品取引業務を廃業としました。
ただ、貨幣社会である限り、金銭にまつわるトラブルは絶滅できません。
ましてやこの低金利時代における、ハイリターン話はどうしても興味を
持ってしまうものです。
皆さんの周りにもいませんか?「ガソリンで150万が2000万に
なったよ!」という人が。
それは嘘ではありません。でも逆もありえるということですよね。