商品先物取引に関わる社会問題、たとえば自殺、公金横領、家庭破壊など
起こるたびに、取引所会員たる先物会社の勧誘・誘導姿勢が問題視され、
会社ならびに業界としての規制が強化されてきました。
以前にお話したとおり、商品先物取引は西暦1730年代に大阪で米を対象
としてはじまったのが原型といわれています。
当時から主食であるお米の安定供給という経済的な必要性から生れたもの
でした。
その時代、その時代を反映して様々な銘柄が上場されてきました。
化学合成繊維が主流となる以前は、生糸・綿糸なども上場されていました。
一方で投機的なマネーゲームの対象となっているのも否めない事実で、
その投機性ゆえに米の上場が、農林水産省の判断により見送られたのは
最近のニュースです。
商品先物取引市場の仕組みは、工業品にしろ、穀物にしろ、今後とも伸張
こそすれ、無くなることはありえず、健全な発展が望まれるところです。
株式市場同様、一般個人投資家をいかに取り込んでいけるかが課題であり、
そのためには商品先物取引会社の勧誘姿勢が一段と問われています。
過去のメルマガでもお伝えしましたが、いまだに一部の会社では旧態以前
とした、ダマシの勧誘を行なっているのは大変残念なことです。
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手数料が圧倒的に安いオンライントレードでの取引をメインに勧めている
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私ですが、情報入手の観点から対面営業会社との取引も行なっています。
そこで本題の良い会社の選び方ですが、列挙すると当たり前のことです。
1.情報を過度に誇張することなく、正確に出所を明確にして提供する。
2.無理な取引(量とタイミング両面で)を強要しない。
3.顧客の意思と判断を尊重して、自己責任を明確にしたスタンスを持つ。
4.儲けに関して誇大な吹聴をせず、損失に関しても的確に理解させる。
信じられないかもしれませんがいまだに「お客さん、300万円を私に預け
てください。1ヶ月で1000万円にしてお返しします。」という刺激的な
無責任トークを言う営業マンが訪問してきます。
こういうトークに遭遇したら、「1ヶ月で1000万円損するかも知れない」
と理解しましょう。
あるいは人柄良く、好感度の高い若手営業マンを初訪させて客の名刺を
入手し、その翌朝に面会した営業マンのふりをして、実際はやり手の
先輩社員が「今がチャンスです!」と、ありもしない外電をニュース
ソースに声高で強引な電話勧誘をしてくることがあります。
その好感度高い営業マンは最近その会社を退社して、「実はあのときの
電話は私ではなく、先輩社員だったのです」と打ち明けました。
さて、それではどのように選べば良いのでしょう?
会社の業歴も重要です。特に業務停止等行政処分をくらっていないか
単刀直入に聞いてみましょう。顧客サービス担当セクションでは正直に
答えざるをえません。
社員の肩書きの構成を聞いてみましょう。
2年目で主任、3年目で係長という会社もあります。勿論選抜されての
ことですから、預かり資産・顧客数等それなりの実績があるわけで
ある意味ではやり手営業マンです。
ただ肩書きだけで「この人は経験がある」と判断するのは早計です。
商品取引において経験は重要なファクターです。
「入社何年目?何歳?」とはっきり聞きましょう。
私が重要視する「良い会社の判断基準」は、
同じ会社に永年在籍する社員の多い会社です。
こうした会社では顧客との間のトラブルも少なく、強引な勧誘方針を
取っていません。
このような会社で在籍10年以上の経験豊かで、情報の伝え方が論理的
かつ納得感を与える社員であれば、得喪はともかく、後悔のしない
取引ができる可能性が高いと思います。
オンライントレード(http://jpan.jp/?9A7p )と併用して、商品先物市場の
勝ち組になりましょう。