「山高ければ、谷深し」を文字通り示すような急降下でした。
今回の急落は、「証拠金の臨時増し」という工業品取引所が人為的に
仕組んだ、加熱相場の冷却化施策と、円高が同時期に重なったため、
3日連続のストップ安という、金相場ではめったに無い激しい動きと
なりました。
金曜日は取引所が値幅制限を拡大しましたから、結局この4日間で
最大300円以上値を下げた事態となりました。
これは金額になおすと、証拠金7.5万円当たり、30万円以上の得喪
ですから、10枚分を最高値で買い購入していた人は、たったの4日間
で300万円以上損したことになります。
これが商品先物相場の怖さです。
ストップ安に張り付くと、売り手仕舞いしたくても、売れなくて、
ズルズルと毎日値が下がるのを傍観せざるをえない状態になるわけ
ですから、当事者とすればなんともしんどい話です。
きっと夜も眠れないでしょう。
そこで金曜日には取引所は値幅制限を100円に拡大し、なおかつ朝の
9時10分までは「新規売り」の注文は受け付けない、という措置に
より、買い方の売り手仕舞いを済ませる方策を採りました。
私が聞いたところでは、数千万円の損失を発生させ、不足金が払えない
人が出ているようです。
退職金をつぎ込んだような人は、次に稼ぐ手段がないわけですから、
「年金生活者は投資家として不適格」としているのも、意味あること
です。
月曜日までが凄い勢いで価格上昇していましたし、事実一部には
「次の目標は2400円、3000円!」などと景気のいい話が出ていました
から、2100円前後でもドンドン買い増ししていた人も多いと思います。
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「それでオマエはどうしたんだ!?」と聞かれそうですからお話します。
先週の月曜日の午前の段階では、「取引所において、臨時増しの件が
協議されたが、否決された」という情報を聞いていました。
その日の午後に値動きを見たときに、「ちょっとおかしいな?」と
引っかかるものがありました。(それはちょっとしたノウハウです。)
一瞬、売り手仕舞いしようかと思いましたが、NYの夜間を見たら、
相変わらず急騰していたのと、そのあと来客があったので、そのまま
何も操作しませんでした。
その晩はその客人が、私が秘蔵していた「ベトナム・ウォッカ」は飲み
干すし、焼酎「神の河」はグイグイ飲むし、なんと大切に保管していた
「カナディアンクラブ・20年」は封切りして、半分くらいは飲むし、
・・・その客人って、女性なんですよね!
ということで、相場のことはすっかり忘れたまま・・・。
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こういうときに限って、翌日がゴルフなんです。
めったにしないゴルフで朝5時に起床、ストップ安も何も知る由もなし。
知ろうと思えば携帯で本当は見れるのですが・・・。
パソコンを使うデイトレの弱点はこんなときでしょうか。
私と同伴したプレーヤーは途中のホールのフェアウェイで何やら携帯で
深刻顔に話し込んでいます。
その方は対面営業型の商品取引会社で取引していますので、携帯一本で
状況を聞きながら指示を出しているのでした。
そのときは他のプレーヤーもいたので、まるで仕事の電話のような顔を
していましたが、あとから「おい、今日は大変なことになっているらしい
なあ。」と状況の伝達があって、はじめて知った次第です。
私が切羽詰った状態であれば、帰宅後にすぐに翌日の手仕舞いの注文を
出したのでしょうが、なまじっか値洗替え上、相当利益が乗っている
ものですから、そのまま何もせずに寝てしまって、翌日は朝から仕事に
まい進。
結局、2日間何もせずにただただストップ安の連続をながめるだけでした。
普段どおりの活動パターンであれば、2000円台で売れた可能性が高い
ので、正直申し上げて「損した」と思っています。
利食って、次の投資資金を稼げたのに、と。まあ、結果論ですがね。
私の心がけが悪いのでしょう。
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2−3日連続でストップ安だと、次は「底値はどのあたりで、買い場はどの
辺だろうか」ということに興味が移ります。
金はファンダメンタルズ的には、強気ですから、このままズルズルと
下がっていくことは考えにくいと判断します。
実際問題、鋭角的に上昇した相場にふさわしい、急降下の調整安だった
ので、先週の最後くらいまでは買い時はなかったかと思います。
いずれにしましても、「証拠金取引」のマネーゲームは、ハイリスク・
ハイリターンですので、本メルマガタイトルのように「安心して儲ける」
ためには、従来の号で申し上げてきましたとおり、「身の丈に合った」
少ない枚数での取引が、初心者には求められると考えます。
そうした観点から、多くの対面営業取引会社が「最低取引枚数」の社内
規定を設けているのは、投資初心者の保護の観点からは問題だと思って
います。
だから、どうしも「ヴィーナス」のようなオンライントレードを勧め
たくなるのです。
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にはフォローもありませんでしたから、うっとうしくありません。